第五話 初めての鬱病発症 休職開始

 

メンタルヘルスクリニックの方の機転で、出張先から帰ってすぐに実家に帰ることができました。

ただ、繰り返しとなりますがこの時代、うつ病で休職するといったことがあまり認知されておらず、上司から以下のような電話が携帯にありました。

上司 「体調はどうですか?」

私 「良くありません」

上司 「そうですか。休むということですが、どれくらいかとか分かりますか?」

私 「分かりません。メンタルクリニックの方からは、とにかく休めと言われました」

私(半ば絶叫?) 「辛いので電話はしてこないでほしいです。」

上司 「・・・・」

多少、記憶が曖昧な部分はありますが概ねこのような会話でした。

うつ病の急性期は、物事を全てネガティブにとらえるので、電話一本鳴ってもものすごく不安になります。

当然、上司からの電話なんてもってのほかで、辛い・ストレスをためてしまうだけです。

本サイトを読んでいる方で、部下がいらっしゃりその方が疾患にかかったらそっとしておいてくださいね。彼らは普通の状態じゃないのです。

仮面鬱という言葉がありますが、嘘をついて会社を休職してなんのメリットがあるのでしょうか?昇格もしないし、ボーナスも出ません。傷病手当金はでますが、満額でないので収入も減ります。

嘘をついて休職している方が本当にいれば残念ですが、休職している方々にメリットはございません。気持ちの問題で片づけるのではなく、うつ病は立派な病気なのだということを世間に認知して頂く必要があると実感しております。

なぜこんなことをあらためて書くのかというと、鬱症状が軽くなっていく段階で、患者自身が「自分は本当に病気だったのだろうか・病気なのだろうか?」といった疑問を持ち始めるからです。過去の自分の状態を忘れ、現状で物事を判断してしまうのです。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と言いますが、人間本当に良く出来ていると思います。従って、疾患の経験がない方がうつ病で休んでいる人たちを優しい目でみれないのは、ある意味仕方のないことだと思います。患者自身すら忘れてしまうのですから。

疾患を持っている方は、過去の自分の状態をメモや日記に残し、「自分は、確かに病気であった」ということを記憶しておいてください。

この記録するという行動もうつ病、双極性障害再発防止に向けた、一つの方法です。

初めての鬱病発症 続・休職期間 に続く

自己洗脳は善か悪か

今回の記事は、私のうつ病体験から外れて本サイトの第一目標である疾患を克服する為の考え方を1つご紹介したいと思います。

「洗脳」と聞いて本サイト読者の皆様はどう思うでしょうか?

詐欺商法、怪しげな宗教に誘われてしまうといったマイナスなイメージが強いと思います。

本サイトの目標は、「うつ病、躁うつ病、双極性障害を克服する」、「疾患者を減らす」ですので、洗脳であろうと宗教であろうと、使えるものは何でも使っていきます。

「洗脳」も自分の考えを改める、疾患にならないよう自分の気質を矯正するといった使い方であれば、良いことだらけなのです。

例えば、朝起きます。プラス思考になるような言葉を書くまたは読む、声に出しても良いです。とにかく、思考をプラスベクトルに矯正します。

こんなお金も時間もかからない行動療法が、あなたの疾患を改善する一助になることをご存じでしょうか?

これから本サイトに投稿するブログ記事で多く使う言葉をここで発表しておきます。それは、「xxxに感謝」、「xxxにありがとう」この2つのありがたい言葉です。

「I appreciated it  for xxx」、「Thank you for xxx」といった英語でもどんな言語でも良いです。とにかく、これらの言葉を口癖になるくらい使ってください。

余談ですが、英語は脳のスイッチを切り替えるのに役立ちます。英語脳に関しては、別の投稿で紹介したいと思います。

読者の皆様には「なぜ、朝起きてそんな行動を取らなければいけないのか?」といった疑問があるかと思います。

ここで、はっきり自覚してもらいたいのですが、「うつ病、躁うつ病、双極性障害」といった精神疾患は、あなたの「脳」の不具合です。よく、心の病といった表現を使いますが、私は的を得ていない表現で誤解を生みやすと思っています。

脳に障害があれば、下半身麻痺や寝たきりなど重度の障害を発症する可能性がありますよね。つまり、「脳」の病気である精神疾患は十分に注意して治療をしていかなければならない病気なのです。

重ねていいますが、「脳」の病気といった認識をご自身に持ってください。あなたの「脳」は正常に動いていないのです。いつもは出来る仕事や作業が出来なくなるくらいに、あなたの「脳」はダメージを受けているのです。

急性期にあなたが出来なかった仕事や作業は全て脳の不具合の責任だと思ってください。どうでしょう?少しは楽な考えになりませんか?足の骨折で50メートル走ることは出来ませんよね。これと同じであなたが出来なかったのは、「脳」の不具合の責だと考えてください。

私が急性期を終え休職している時、4歳の甥っ子が並べていた知育用の積み木を並べることが出来ませんでした。4歳児が出来る内容です。その時私は、自分の「脳」がおかしくなっていることをやっと認識できました。

本サイト読者の方でご自身の症状をどこまで自覚されておりますでしょうか?普段出来ていたことが今は出来ないといったことが起こっていないでしょうか?是非今の自分を点検してみてください。それが、自らの治療に真剣に取り組むきっかけとなります。

さて、「なぜ、朝起きてありがたい言葉を発することが治療に役立つのか?」ですが、「脳」を矯正していくためのテクニックと考えてください。

疾患にかかっている方の「脳」は、切れた電線だらけの状態です。この切れた電線を再びつなげる必要があります。電気工事従事者に頼めれば良いのですが、我々の「脳」の不具合ですので自分でなんとかするしかありません。

本サイト読者の方が処方される薬にも切れた電線をつなぐ作用があるものがあります。また、本投稿で紹介したありがたい言葉を使った行動療法にもその効果があるのです。

薬に頼り切ると良くないと言っているのは、あなたを回復させる両輪が薬と「脳」の矯正であるとしたら、その片輪が抜け落ちているからです。片輪が外れているとしばらくは走りますが、いつかは車は止まってしまいます。

さあ、明日からはじめましょう。

大学時代、苦しい経済状況であったにも関わらず仕送りをしてくれた母親に感謝します。ありがとう。

 

第四話 初めての鬱病発症 続2・急性期

 

自死願望が強く、頭が混乱し仕事にならず、

なんとか先輩に仕事を任せるといった流れになりました。

「これでやっと解放される」といったのが正直なところで、

その時点では自分は卑しい人間だと自分を批判しておりました。

鬱の状態だと、通常自分を責めています。徹底的に。

症状が回復すると気が付くのですが、「なぜあそこまで自分を責めていたのか?」

と振り返ることが出来ます。仕事で必死の時はその様な考えになかなか至ることが出来ないのですね。

非常に愚かな考えです。本サイトの読者で疾患の経験がある人は心あたりがあるのではないでしょうか。

苫米地英人さんの著書で、「イヤな気持ち」を消す技術という本があります。

この本の中で苫米地さんが言っているのは、「仕事をやめると、鬱はなおる」といっております。

少々乱暴な言い方で、ショックを受ける方がいるかと思いますが、これは間違いではないと思います。

ここで間違わないでほしいのは、会社を辞めるのではなく今関わっている仕事をやめるということです。

つまりは、急性のうつ病、双極性障害と診断された原因となる行動を今すぐに辞めることです。

例えば、人間関係で疾患となったなら思い切ってその方と距離を置く、会社に相談する仕組みがあれば、

助けを求める等逃げ道がある方は使えば良いと思うのです。自分のプライドが許さないとか、

他人の目よりも自分を大切にすることが重要です。

話を私の体験談に戻しますが、出張先から解放された私は会社の保健室の方に促され、

メンタルクリニックを行きます。ここで、出張先で起きた出来事、睡眠障害、自死願望を

涙ながらに訴えたのでした。面談をしてくれた方は、「私から会社に説明するので、直ぐに休んでください。」

と言ってくれました。私はこの状況であれば、会社を辞めるしかないといった考えしかありませんでした。

2003年時点ではうつで休職するといった行為は未だ一般的ではなかったと記憶しております。

私はクリニックの先生の言葉を聞きさらに泣きました。「やっと、私の言っていることを分かってくれる人が見つかった。やっと休める」

と思ったのです。会社に説明し、翌日から休職期間が始まります。

続く